一人旅
前々から考えていた一人での旅行。ついに思い切って旅立ってみました。
メインは観光ではなく、旅館に泊まること。温泉旅館ですよ。温泉に浸かってぐだぐだしたいのです。
「どういう経路で」や「どこに」という計画性は、出発の直前までありませんでした。
漠然と、関西方面がいいなぁ、と。
そんなわけでアバウトに、自由に。
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６月３日、１２：００。いい感じに雨がぱらつく中、出発です。
この時には最終目的地を和歌山にしようと考えていたわけですが…まぁ、今は置いといて。兎に角出発したわけです。
私は愛媛県民なので、まずは本州に渡ろうと港を目指します。
１３：４５頃。松山港をうろつきながら乗船時間を確認。
お分かりかと思いますが、この港からどこに行くか。決めてません。
広島行きの１４：０５の便を発見。決まりました、広島です。
待ち時間を感じる事なく乗船。どうなることやら。
船内では特にすることも無く（外は小雨の降る曇り空ですし）、ちょいと仮眠したり、音楽聴いたりして時間を潰します。
広島港に到着、もう夕方です。
ろくに調べていないので、気の向くままに走って寝床探し。地図も無いので本当に気の向くまま、です。
途中、ファミレスが目に入ったので夕食を済ませます。何せ、いつホテルを見付けられるか分かりませんから。
その後、暗くなる前に発見。広島ダイヤモンドホテル。
完全に運任せでしたが、何とか確保できて良かったです。これで一息つけるというもの。
荷物を置いてから、近くにあったコンビニで地図を購入。
高速とかの道路地図が手元に無かったので、すごくお役立ちです。この子はこれから先も活躍する、とても重要なアイテムでした。
さて。和歌山に行くには、まずは岡山に行かねばなりません。
時刻は２２：００頃。先程手に入れた地図で高速道路を確かめ…
まぁいいか、で寝ました。
６月４日、８：００起床。チェックアウトの１０：００までのんびりと。部屋の窓からお店が見えたので、そこで朝昼兼用の食事です。
ここまでは特に面白い事は何一つ起きていないわけですが、これから先はどうでしょう。
正直現在地の正確な場所が分からないので、道路の案内標識だけを頼りに進みます。
昨夜調べたところ、山陽自動車道というものに乗らなければならないようです。
山陽自動車道、発見です。どうにかなるもんですね。いざ！
…と思ったら、車線変更ミスで行けませんでした。
この時走っていた道路ではUターンもできず、そのまま進む事に。どこ行くんだろう？
しばらく行ったところで、下り口を発見。ヤバくなる前に下りたわけですが…ここはどこだろう。
看板や標識を見たところ、まだ広島内にはいるようでした。いやぁ、安心。ぐるぐる回ってみます。
２時間かけ、山陽（略）の入り口を発見。今度こそ！ と通行券をとり、直進です。
…おや？ 下関方面という標識が見えましたよ？
盛大に失敗しました。
この時の頭の中は「どこまで行こう」、「どこで下りよう」、「九州旅行にしようか」といった具合です。
すぐに下りれば良かったものを、しばらく走り続けてしまったお陰で山口ナンバーが増えてきました。
１２：３５。
岩国ってどこでしょう。
そろそろいいところで引き返さないと、このままでは本当に下関に着いてしまいます。
因みに上の画像はPAで撮ったものです。右のバスのセリフが何故かツボでした。
この辺から、たまに写真を撮るようになります。
下りました。またしてもここはどこでしょうな状況に。
間違いなく山口県だということは分かっていますけどね！
周南？ …まぁいいか。引き返そう。
再び山陽（略）に。窓の外を、どこかで見た景色が流れていきます。
１６：００、宮島とな。ふむ。
１７：１８、広島の真ん中くらいまで帰ってきましたよ。
マイナスがやっとプラスに。↓は確か小谷SAにて。
２０：２０、瀬戸SAにて休憩。
すっかり暗くなって、おまけに雨まで降り出しました。大粒でなく小雨だったのはありがたい事です。
外の椅子でぼけーっとしていると、すぐ近くで猫の鳴き声が。
何故か高速道のはずなのに黒猫と遭遇。
わぁい、縁起がいい。
ここには２４時間営業のコンビニがあったんですが、そこが住処なんでしょうか。
随分と人に慣れているところをみると、この子は立ち寄る人達から色々と貰っているに違いない。
瀬戸SAで少し仮眠をとり、２２：４０。白鳥PA。
また猫が。こんな所で逞しい…。
画像が粗いのは勘弁して下さい。何せ旧式の携帯カメラなので。
２３：２０、ガソリンの都合で姫路で下りました。
体調的にはそのまま走ってもよかったんですが、深夜の高速道路でガス欠という、恐ろしい目には遭いたくなかったので。
少し走っていると、後方から原付が…若い兄チャンで、ノーヘルでした。
思うんですけど、夏場とかにノーヘルなんてしたら顔面にバシバシ虫が当たって嫌じゃないんですかね。
少なくとも私はノーヘルなんて、恐ろしくてできません。
日付が変わって０：４０。
ガソリンスタンドが見付からずだるくなり、ホテルに向かいます。
この時も幸いな事に、わりと早く発見できました。
姫路駅近くの東横イン。金は掛かりますが、車で寝るより断然良いです。
荷物を置いて、何気なくテレビのスイッチを入れました。
いや、びっくり。
兵庫まで来て涼宮ハ〇ヒの憂鬱、しかも孤島症候群（前編）を観るとは思いもしませんでした。懐かしい。
垂れ流しながら地図＆旅館のガイドブックを見て、これからの事を考えます。
そういえば７：００から朝食サービスとか。起きられたら食べよう。
２：３０、再び消していたテレビをつけると、今度はクイーンズブ〇イドが…。
思案した結果、次は淡路島に行ってみようと思います。
果たして温泉へは行けるでしょうか。ここで就寝。
６月５日、６：００。起きるというか、起き上がる。
どうも慣れない場所では寝つきが悪いようで、寝た気がしません。
少し考え直し、目的地を淡路島でなく城崎という所にある温泉にしようかと考えました。
理由は、金銭面と気分。
ここより進んだら、帰りが絶対にだるくなりそうなので。
姫路城にも行ってみようと思います。まずはガソリンスタンド探しですよ。
地図はちゃんと見ないと駄目ですね。
朝食を済ませた８：００頃まで、城崎の場所を把握していませんでした。
お目当ての旅館が城崎にあるという、それだけで決めてしまっていたんですが…
遠いわ。地図みたら近くに日本海とか書いてますがな。
朝食を採ったことで頭が働きだしたのか、帰りのルート等も含め、やっぱり淡路島に変更となりました。
うーん、いよいよアレな空気が。アバウトなのにも限度ってもんがありますよね。
９：００頃、ガソリンも満タンにして出発です。いざ姫路城。
近くの駐車場に車を停めた途端に振り出す雨。なんてタイミングですか。
今回は小雨というよりは降っているので、傘を入手しなくては。
今の時代は良いですね、コンビニというものがある。多少濡れつつ、走って買いに行きました。
まずは姫路城から少しだけ離れた位置にある、姫路城西御屋敷跡庭園 好古園です。
一番左の写真が入り口なんですが、
入ってみたら傘の貸し出ししてました。わーお。
いいさ、後々使うから。
雨でしたが、それはそれで結構いいもんでした。人も少なく静かで、渡り廊下では警備のおっちゃんと二人きり。
晴れだったなら、また違う印象を受けたんでしょうね。
一回りしたので好古園は終了、このまま歩いて姫路城へ行きます。
姫路城です。兵庫に来て初めて観光らしい事してますよ。
上の写真、真ん中の２枚はセットです。有名な、あの「お菊井」ですよ。井戸の底から一枚、二枚っていう、アレです。
柵で囲まれ、上には金網で蓋をされていました。確かに誤って落ちたりしたら洒落になりませんもんね。
勿論城の中にも入って、最上階まで見て回ってきました。
１２：２０、姫路城探検終了。
買っておいたパンで昼食を採り、目指すは明石港です。
実はホテルで地図と格闘した際、明石淡路フェリーというのを発見していたのです。
携帯で調べてみたところ、たこフェリーとして親しまれているとか。
明石海峡大橋を渡るより安いらしい、これは良い。
国道２号線をひたすら走ればいいという、分かり易い道もグッドです。
１４：４０、明石港到着。
船着場には、でかでかと「ようこそたこフェリーへ」。見事な押しっぷりだなぁ。
そういえばあれだっけ、確か明石海峡大橋も、パールブリッジとかいうんだっけ？ こちらはあまり浸透してないっぽいけど。
１４：５５出港だったのでセーフ。一服してたらすぐに着きました。
今回の旅は時間には味方されているようです。
乗りました、たこフェリー。
淡路島まで１時間の優雅な船旅です。
「只今、明石港を出発しました！ イェーイ！」というやけにハイなアナウンスが。
何？ この船はそういうシステム？
と思ったらその後にくる船内での注意事項は普通に喋ってました。そこもハイテンションなら面白かったのに。
１５：２０頃、淡路島岩屋港到着。予定よりかなり早いです。
さて、ここからが本命の宿探し。洲本付近に向かいます。
１８：００頃。やっぱり予約も無しに、しかも一名というのが問題で２件けられました。
そもそもが無計画な旅なので予想はしていましたが、果たして目的は達成されるでしょうか。
３件目、若干渋い顔をされるも調整してくれたらしく、何とか無事確保しました。
無茶言ったと思いますが、まぁ良しということで。
旅館側は「一人」というものに敏感で、警戒します。皆も一人旅の際には気を付けましょう。
ちゃんと前もって予約をしておけば少しは違うかもしれません。
今回の最終目的地、お泊りする旅館は淡路夢泉景さんです。
本当は和室が良かったんですが、何せ飛び込みです。贅沢は言いません。
洋室に通され、荷物を置いてやっと一息。
あまり睡眠時間をとれていなかったせいか、だるいし体も痛いです。
でも大丈夫。その為の２泊。
１９：００、夕食を採りに一階へ。
今回は夕食に限り、部屋に持ってきてもらうのではなく、こちらから施設内にある店舗に行くというものです。
次行く事があったらちゃんと予約して、部屋は和室。食事は持ってきてもらいたいですね。
そんな事を思いながら到着すると、あれでした。
前菜から始まる、アレ系でした。このシステムは今まで経験が無いので、よく分かりません。
一つ一つの料理の間が長く気まずいです。
一人旅じゃなかったら、もう少し会話とか弾んだんでしょうが…今の私には料理の感想を言える相手など居ません。
確かに美味しいのですが、何か調子が狂う感じ。
一時間後、部屋に戻りました。
うん、もういいや。部屋に付いてる風呂で。温泉には明日行こう。
高速道路での名残で体が少し痛むので、今日はここまで。
時計を見たら日付も変わっていたので寝ます。
６月６日、８：００起床。久々に寝た気がします。
９：００朝食。
１１：００過ぎまでのんびりと過ごしました。そろそろ温泉に行ってみようと思います。
１４：００まで「天宮の雫」へ。
海と空と温泉の一体化がテーマらしく、なかなかに良い景色でした。昨夜来ればよかった。
部屋に戻る前に、PCが置いてある部屋に寄ります。
この部屋ではインターネットし放題、コーヒー飲み放題なのです。なんというネットカフェ。
そんなわけで、エスプレッソを飲みつつFCソフト「スウィート〇ーム」の攻略サイトを覗いてみました。
持ってて二周はクリアしてるんですが、他の人はどういう風に遊んだのかなと思いまして。
するとびっくり、新たな発見が。
箱も説明書も無い私にとって、知らなかった事が結構ありました。
「ボロボロのいた」って、戦闘で使えたんだ。人形をバシバシ叩くのか、成る程…。
他にも戦闘で使用できるアイテムが色々。
何、ロープは銅の鎧に有効な攻撃手段？
苦戦しながらも全て物理攻撃のみで倒してきたのに、あの時の苦労はなんだったのか。
原作映画も観たことがないので、キャラクターの人間関係も初めて知りました。
ああ、あいつら親子だったんだ。
でもやっぱり「そうじき」は謎。お前ら一応、取材班だろ。
FCソフト「スウィー〇ホーム」はかなり良い出来で、お気に入りです。
RPGなのでゲームシステムも難しいことはないですし、先に進む上で強くなっていく敵とのパワーバランスも良い感じ。
弱すぎてさくさく行けてしまう事もありませんし、かといって急に強くなって数時間もレベル上げをするハメに…て事にもなりません。
慣れない内は苦戦しますが、わりとスムーズにシナリオを進められます。
説明書なんて要りません。操作方法は己で探せばいいのです。
何より一番好きなのは、つっこみどころが満載なところでしょうか。
上半身だけになりながらもアイテムの使い方を教えてくれる彼は、最初の吹き所といっていいと思います。
そんなこんなで１５：００過ぎ。外に出てみます。近場に何かあったはず。
徒歩で住吉神社にやってきました。
住吉神社は海外までも含める、全交通関係の神様だそうで。
ありがたいので詣でます。
続いて車に乗り換え、洲本城跡へ。
昨日の姫路城観光が未だに響いていて、足首が痛いです。日頃動かないとこうなります。気を付けましょう。
１８：００頃に戻り、例の部屋でエスプレッソを飲みながら休みます。
１９：２０過ぎ。また温泉へ。
「淡路棚田の湯」というのに入りました。
ここは午後の時間帯が男風呂になっていて、日の出から１０：００が女風呂になるらしいです。
隣に「くにうみの湯」というのがあり、時間の割り当てが逆になっています。なので明日は７：００起きで、くにうみの湯へ。
そして朝食を食べて出発する予定です。
この時２３：００。暫くまったりしたら寝ます。
６月７日、７：１５起床。予定通りくにうみの湯へ。
昨夜指定した朝食の時間は８：３０、それまで温泉で過ごします。
朝食。蜜柑様。
一服してチェックアウト時刻の１０：００。さらば夢泉景。
ここからは南を目指し、鳴門海峡大橋を渡って徳島へ。そこから香川→愛媛と国道を使って帰る予定です。
高速の方が早いけど、お金の都合上仕方がないのです。
渦潮は確認できず。あったんだろうけど、走りながらだとよく分かりませんでした。
すっとばして２０：００帰宅。
すごいぞ、時間掛かった上にひどく疲れました。途中、すごい睡魔に襲われましたよ。
山道に入る前に、コンビニの駐車場で休んでいて本当に良かったです。
見知った道に出た瞬間の安心感は素敵なものでした。
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こうして今回の旅は終わりました。
６県程巡ったわけですが、アレですね。安全運転というかなんというか。
結構皆さんトバしていらっしゃいました。
まぁ高速はいいですよ。それなりの速度でしたが、高速は。
ただ高速以外でいうと。
愛媛、ダントツでスピード狂でした。
国道の山道（片側一車線）であの速度はないです。トバし過ぎ。
夜ですよ？ 外灯なんてありません、頼りになる光源は車のライトのみです。
慣れもあるんでしょうが、トバし過ぎ。危ない。
何も知らない人が他所から来たら、間違いなくビビります。注意一秒怪我一生。
さて、今回思い切った一人旅で改めて実感した事は…
旅行は計画的に。
一人旅はどこか味気ない。
でした。
やっぱり良い景色を見ても美味しいもの食べても、話せる相手がいれば更に充実したと思うわけですよ。
確かに一人というのは気楽です。ただ、一人の場合はもう少し落ち着いたプランで行くべきですね。
当たり前のことですが、経験してみて改めてそう思いました。
まぁ、この経験が将来どこかで活かされると信じて。
無謀な旅行記はこれにて終了です。